2017年10月11日
株式会社スマートバリュー(本社:大阪市西区、代表取締役社長:渋谷 順)とシビラ株式会社(本社: 大阪市西区、代表取締役社長:藤井 隆嗣)は、ブロックチェーンとモビリティ IoT 技術を活用した、よ り信頼性の高いデータの保存・活用を目的とした実証実験を完了いたしました。 テレマティクス保険やオープンガバメントなど、今後の IoT 社会の実現を見据えた、データセキュリテ ィを高める新たな技術を開発いたしましたので、お知らせいたします。
1.「ブロックチェーンツナグプラットフォーム」について
株式会社スマートバリューは、シビラ株式会社と提携し、2017 年2月よりシビラ株式会社独自のブロックチェーン「Broof」(注1)を用いて構築した「ブロックチェーンツナグプラットフォーム」の提供を開始いたしました。
ブロックチェーンは、ネットワークの参加者全員が取引履歴の正当性を検証できる、非改ざん性の高い分散型アーキテクチャを特長のひとつとしたテクノロジーです。高い信頼性が担保されたデータの提供が 可能であることから「ブロックチェーンツナグプラットフォーム」では、高い信頼性とセキュリティが求められる非金融分野への活用を推進してまいりました。
2.新たな仕組みについて
この度、株式会社スマートバリューが持つコネクティッド技術のノウハウと、シビラ株式会社が持つブロックチェーン技術を活用し、IoT デバイスで動作する「Broof ウォレット」を開発いたしました。IoTデバイスが「Broof ウォレット」を持つ事により以下のことが実現可能となります。
・ウォレットが生成する数学的に偽造が極めて困難なデータをブロックチェーンに直接書き込むことにより、セキュリティに優れた IoTデータプラットフォームとなります。
・M2M(注2)で1円未満の超小額決済(マイクロペイメント)が可能となり、新たな IoT ビックデータ売買市場を創出します。
※2017 年 10 月 18 日に東京で開催される「TU-Automotive Japan 2017」において、「Broof ウォレット」のデモンストレーションを実施いたします。
3.今後の展開について
今後は多様なデバイスへの対応を進めつつ、クルマの走行データ以外の情報も取り扱っていくことで、 IoTデータ経済圏を拡大してまいります。この先、IoTデータ経済圏や、テレマティクス保険、オープンガバメントを見据えた電子行政の実現において、データの信頼性、トレーサビリティ、スマートコントラクト(注3)が重要になると考えております。
これらを見据えてシビラ株式会社と連携し、ブロックチェーン分野での新たな開発に取組んでまいります。
(注1)「Broof」
フィンテック以外でのブロックチェーン利用を目指したシビラ株式会社独自開発のブロックチェーンです。エンタープライズ領域にも適用可能な高い堅牢性・パフォーマンス・トレーサビリティを持ち、柔軟なスマートコントラクトの実行も可能にします。
http://sivira.co/#products
(注2)M2M(Machine to Machine)
個別に稼働している機器同士をネットワークでつなぎ、人が操作することなく、リアルタイムに機器間で情報を収集したり、機器を作動させたりするシステム。
(注3)スマートコントラクト
電子的に保存された、自動的に実行される契約・合意・取引などのこと。ユーザー同士が直接契約を交わすためにブロックチェーン技術を使うことが多く、それにより定義された契約は改ざんが不可能になり、人を介すことなく確実に履行することができます。
ブロックチェーンツナグプラットフォームとは
「ブロックチェーンツナグプラットフォーム」は、株式会社スマートバリューとシビラ株式会社はそれぞれの強みを活かした新たなプラットフォームです。既存のサービスやIoT 機器をブロックチェーンにつなぐことができ、様々な分野にブロックチェーン技術活用を容易にします。
ブロックチェーン上に新たなサービスやプロダクトの開発を実装し、ブロックチェーンの特長のひとつである「データの改ざんができない仕組み」を活かすことで、よりセキュアなIoT 環境の構築や、不正ができない社会システムの構築を実現いたします。
お問合せ先
株式会社スマートバリュー 経営企画Division 財務企画グループ
担当者 藤原(フジハラ) ・ 楠原(クスハラ)
TEL 06-6448-1711
FAX 06-6448-1722
mail ir-ml@g.smartvalue.ad.jp
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