18世紀から進展した
産業革命と
それによってもたらされた工業化社会。
20世紀後半はその集大成ともいうべき繁栄を
享受したかもしれません。
富や規模をベースとした繁栄は、人口の増加と共にあり、
繁栄の陰では大量に地球資源を消費してきました。
これからは、幸せの定義が変化し、物や権力、貨幣などは副次的になり、
より内面的で人間主義な要素へと移るでしょう。
私たちはそんな時代の転換期において社会の主体者として、
デジタルテクノロジーのチカラをベースとし、
まずは50年後のあるべき社会を見据えて社会システムに変革を、
そして歴史を紡いでいくという責任を果たしていきたいと考えています。
1990年以降からインターネットやモバイル端末が開発され、
そこから世界は、情報通信をインフラストラクチャとした
デジタルソサエティへと向かうことになります。
これから2~300年は続く新たな社会は、
デジタルテクノロジーとサステナビリティを携えて
ウェルビーイングを実現させていく時代です。
社会に変革をもたらすため、
まず必要な取り組みが「新しい公」です。
今まで特に我が国においては、
地域社会は行政が運営責任を負うべきものであり、
住民や企業はそれを享受するという姿勢があったのではないでしょうか?
これからは、行政・住民・企業・NPO/NGOなどの
非営利セクター・教育機関などの多くの主体者が、
その地域の運営を担っていく必要があります。
いわゆるオープンガバメント(開かれた政府・公共)の概念においては、
「透明性」「参加」「連携」という
プロセスを経て実現するのが「新しい公」と理解しています。
行政はオープンな情報発信に本気で取り組みはじめ、
その地域にある情報の透明性が高まっています。
すくなくとも今よりは、
デジタルプラットフォーム上で
過ごす時間は増えるでしょう。
しかしその中で重要なことは、
デジタルとリアルを融合させることです。
今まで以上に時間を
大切にすることや、
より人々のウェルビーイングを
前提とすることが求められる時代には、
利便や共感などの価値を育む
社会システムが必要になります。
さらにサステナビリティの
概念を踏まえた
地球環境への取り組みは
最重要の
概念になります。
私たちの最大のステークホルダーは
他ならぬ地球であり、人類です。
そのことを理解した上で、
まずは50年後の
あるべき社会の姿を夢見て、
私たちは未来を創造する
主体者になります。
一歩ずつの歩みですが、
これを実践するハードルは
決して低いものではありません。