代表メッセージ

SMARTVALUE 取締役兼代表執行役社長 渋谷順の写真

株主・投資家の皆様には、平素より多大なご支援、ご鞭撻を頂戴しており、厚く御礼申し上げます。

 

昭和3年、まだ国内では珍しかった自動車に関連し、現代表の祖父が大阪の地にバッテリーの製造販売を商う事業を起業したのが当社の起源であります。その後も常に創造的な発想を失わず、昭和22年の法人設立を踏まえ、2025年7月には、創業97年、第79期目を迎えるに至っております。

 

戦後のわが国は、高度経済成長、バブル期、失われた20年、構造改革、アベノミクスなどを経ながら現在に至っておりますが、その間も一貫して社会の流れと時代の変化に対応し、事業にイノベーションをもたらしながら、業態を転換しチャレンジを続けて参りました。
そして、2015年6月、当社は東京証券取引所JASDAQ市場への上場を果たし、2018年6月に東京証券取引所市場第二部へ、同年12月には第一部への市場変更、そして東証市場再編においてはスタンダート市場を選択することになりました。

このプロセスを振り返ることで一段と未来に向けては気の引き締まる想いであると共に、株主・投資家の皆さまの負託に応えるべく更なる成長を続ける強い意志を再確認しております。
ここまでの道程を歩めましたのもひとえに、長きに渡り当社に対してご厚情を賜った株主の皆様、お取引先様各位、地域の皆様、そして何よりも当社に関わり共に協働した全ての従業員のお陰であると心より感謝を申し上げます。

 

さて、当社は2020年春の携帯電話販売代理店事業の譲渡、2024年の自動車用機器卸売り事業の撤退、そして本年は公募調達による自治体向けサービスの売却を実施しております。

基本は30年先まで続く事業体へのポートフォリオ入れ替えのタイミングであり、2028年の創業100周年までにはその対応を終えたいと考えています。とは言えここまではコロナ禍の影響や、実力不足な面などもあり、必ずしも順調にポートフォリオの入れ替えを推進できたとは言えません。

ですが、ようやく新たな成長事業として位置づけるスマートべニューの成果が見え始め、スマートシティまでの成長プロセスを歩み始めております。

 

2026年6月期(第79期)こそは成果でお応えする一年です。
キレイ事は抜きで、どんなに泥臭いことであっても、目の前の数値目標をクリアすることに力強く臨む所存です。

 

社会が変革されていく時代ですので、永続するためには当然既存の枠組みを変えることが求められていると理解しています。
人間中心であり、自然中心、最大のステークホルダーは地球と人類という大きな前提の上で、「歴史に残る社会システムを創る」というミッションを掲げ、時代を創造する主体者となるべく事業を推進してまいります。

 

その過程では既得権益と対峙することもあるでしょうけど、革命的に社会が変革される入り口に立っている時代感への確信から、未来を信じて新しい社会システムを担う主体者になりたいと強く考えています。

 

投資家の皆様におかれましては、何かと不安の多い社会環境ではありますが、ご健康に留意され健やかに日々お過ごしになられますことを願っております。

 

これからも引き続きご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

2025年7月
株式会社スマートバリュー
取締役兼代表執行役社長

渋谷順の文字