渋谷 順
取締役兼代表執行役社長
2028年には創業100周年を迎える当社は、2024年1月現在創業96年、法人としては第77期目を迎えております。
これだけの長きに渡り企業を継続させることができ、業態の変化を実践し、成長を重ねながら歩むことができているのも、ひとえに株主の皆様、お取引先各位、地域の皆様、そして当社に関わった全ての社員皆様のお陰と心より感謝申し上げます。
ですが、社歴はそれ自体事実でしかなく、過去への感謝はあれど事業は未来へと続いていますので、時には過去を否定してでも未来の価値創造と成長に努めて参る所存です。
さて、当社は2020年春の携帯電話販売代理店事業の譲渡以降、自社サービスでの事業成長一本に絞って事業を推進して参りましたが、コロナ禍の影響も含めポートフォリオの入れ替えを図って参りました。
そこからようやく状況の打開が見え始め、黒字化そしてそのあとのスケールに向けて一歩ずつではありますが手応えを感じています。
それこそ未来への道筋がハッキリと照らされている感覚を持っています。
当社のフィロソフィーには、当社が存在するための目的を以下のように定義しています。
“ 社会の公器として永続する事業体となる。そして変わりゆく時代を創造する主体者になる。”
社会が革命的に変革されていく時代ですので、永続するためには当然既存の枠組みを変えることが求められていると理解しています。
人間中心であり、自然中心、最大のステークホルダーは地球と人類という大きな前提の上で、「歴史に残る社会システムを創る」というミッションを掲げ、時代を創造する主体者となるべく事業を推進してまいります。
その過程では既得権益と対峙することもあるでしょうし、傷つくこともあるでしょう。
ですが、革命期の入り口に立っている時代感への確信から、未来を信じて新しい社会システムを担う主体者になりたいと強く考えています。
デジタルガバメントは行政デジタル化という追い風の中で他社とのアライアンス構築も踏まえて、社会の変革を担ってまいります。
モビリティ・サービスにおいては、100年に一度と言われる破壊的イノベーションが進む自動車産業における新しいサービス事業として広義なMaaS事業の深化を目指します。
スマートべニューは、成長産業と位置付けられるスタジアム・アリーナ改革の流れの中で、スポーツやエンタメ、さらにまちづくり、社会づくりそのものを実装します。
今までの事業を統合してリアルなまちの変革に、民設での次世代アリーナを軸に、経済的な価値創出を前提として取り組みます。
さらにサスティナビリティや自然、地球環境といった普遍的な視点も事業に統合していき、経済的な価値と社会課題解決を両立することも当社の大きなビジョンであります。
これまでの経験からも、変革のプロセスでは失敗も多く、一時的な方向転換の中で状態が悪くなることもあります。しかしながらそれは何度も経験していること。未来を信じて私たちは力強く前進します。
今までも、そしてこれからも、株主の皆様、お取引先様、地域の皆様、そして社員の皆様に信頼される企業体であり続けるため、引き続きご指導ご鞭撻を賜れれば幸いです。
2024年1月
株式会社スマートバリュー
取締役兼代表執行役社長